哲学 フィロソフィー

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プラトン Platon 427-347

 

A.著作と生涯
初期対話編
  『エウテュプロン』
  『弁明』
  『クリトン』
  『ラケス』
  『エウテュデモス』
  『プロタゴラス』
  『カルミデス』
  『ゴルギアス』
中期対話編
 『メノン』(初期?)
 『饗宴』
 『パイドン』
 『国家』
 『パイドロス』
 『パイドン』
後期対話編
 『パルメニデス』
 『ソピステス』
 『政治家』
 『ピレポス』
 『ティマイオス』
 『法律』

 

B.ソクラテスの生涯
ソクラテス(Socrates 前479−399)
前399年 メレトスという青年に告発され、裁判の結果死刑を判決され刑死する。
「自分は人に伝えるべき積極的な教説は一つも持っていない、自分がしているのは問いを問い続けることだけである」

 

C.初期思想
1.無知の知
 ソクラテスはカイレポンから「ソクラテス以上の知者はいない」というデルポイの信託を告げられる。世間の知識人との討論によって、彼らは「「知らないのに知っていると思っている」のに対して、ソクラテス自身は「知らないということを知っている」ということがわかり、信託の意味を理解する。

「哲学」(philo-sophia=知の愛求)の出発点 「知(知る)」とはその人の行為の隅々まで支配する力をもつ→「善」を本当に知ったならば決して悪をなすことはなく、「正」を本当にしったならば決して不正をおかすことはありえない。(カントの叡知者。人間は「べし」という義務によって行為することになる)
「知恵」と「知識」とはプラトンでは同一のもの、統一されたもの

2.よく生きること
 「生きることではなく、よく生きることこそを、何よりも大切にしなければならない」(『クリトン』48B)
 「吟味を受けない生は、人間の生きる生ではない」(『弁明』38A )
 「よく生きる」=「魂をできるだけすぐれたものにすること」

 

D.中期思想
1.イデア論
「正義、美といったものは、感覚的世界で見いだされるすべての正しい行為、正しい人格、すべての美しいもの、美しい人格に先立って、それが独立して存在する。美と正義とはそれ自身で、独立して存在する。」

1)ソクラテスは「概念の認識のみが真の知識を与える」と言明したが、プラトンは更に進んで「概念に於いて考えられているものにのみ、事物の形相、即ちイデアにのみ、真の根源的存在は属すると主張する。

2)「事物」−「霊魂」−「イデア」  全てのイデアは一つ、その下に属する事物は無限に多く存在する。イデアは永遠、不可変であるが、事物は生滅、常に変化する。イデアはそれがあるところのものであり、純粋で全体的であるが、事物は違う。両者を結合する中間項が霊魂。霊魂のみが物体界に対する運動と生命の根拠たり得る。

3)ソクラテス「哲学することとは死を習うことである」  死の状態とは自分の魂を肉体から分離させている状態。それは肉体がおかれている「いま」と「ここ」に縛られた事柄を考えてはいけないから。一般性の中に身を沈めている

2.想起説

「学ぶことは想起にほかならない。人が何かを学ぶということは、心の中から生まれる前に持っていた、知識の源泉を取り戻すという考え方。」

・霊魂は高き世界から地上の肉体に下りきたものであるから、霊魂が高きものに向かった純粋な生を送った場合には、死後再びそこに帰るが、これに対して矯正を必要とする霊魂は、あのよの刑罰を受けるものもあるし、人間と動物の肉体を転生せねばならないものもある。我々の精神は前世の生活に於いてイデアを観ていた、そこで感覚に現れるその模像を目にすると再びこれを想起するのである。(パイドンで不死性に対する5つの証明を行っている)

3.国家論−「国家」
・国家生活の本質的な目的は徳であり、かつまさしくその事によって国民の福祉である、また国家生活の課題は国民を徳に教育する事である。そして国家生活は何より先ず物的な要求から生ずるとはいえ、物的要求の満足以上に出ない社会は、国家の名に値しない。

・国家組織の根本条件は哲学(哲人)の支配である。この支配は絶対的なものであり、その能力のある少数者にのみ委託されるほかない、なぜなら哲学は大衆のよくする所ではないから。
 →貴族主義的な絶対支配。パターナリズム  第二の階級が武士の階級、第三の階級が国民大衆、農民、職人。これにそくして、「魂」を3つの部分にわける。

*「徳は知なり」という命題からの決別(徳は知識よりも多くのもを含むと考えられるようになった) 社会全体が知識によって統御されるべき(統御する知識)

 

E.後期思想
1.宇宙論−「ティマイオス」
 詩的な宇宙論的神話、宇宙像の展開  宇宙形成者(デミウルゴス)をして生物の原型(自体生物)を顧慮して世界の霊魂をその要素から混製せしめ、次いでその質料を4原素の形にとり、そして最後にそれらから世界を建造しそしてこれに有機的生物を住まわしめる。(世界の真の原因を理性、イデア、神性におく)

2.法律について−「法律」
「国家」にあった人間性を助成し得る唯一のものである哲学の支配は放棄され、哲人支配者の代わりに官権なき識者の団体が、イデアの学的認識としての弁証法の代わりに数学及び宗教が部分的に占める。

・私有財産を廃止する代わりに、法律によって制限する事と一定数の地区を不変に保有する事で満足し、また家族制度を破棄する代わりに、結婚と家庭生活とを細心に監督することで満足する。男女両性に対する同一の公的教育という原則は保持され、外国との交通は心を配って監督され制限される。貿易、産業、農業は専ら定住外国人と奴隷によって営まれるものとされる。

ソフィスト(ソピステス)
 快楽を最高の人生目的とし、各人に取って自己に良しと思われることを行っていい。 「人は万物の尺度である」「各人に真なりと思われるものが各人に取って真理なり」

唯物論・・デモクリトス、エピクロスによる「原子論」
反原子論・・プラトン、アリストテレス

 近代科学の進行は、アリストテレス主義を廃棄することによって可能となり、対照的にプラトニズムは近代科学との融和が可能である(?)。科学的価値を精神的価値との融和がプラトンの中に認められるから。

プロテノス 流出論

 

 



 

 



 

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