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アリストテレス Aristoteles 384-322B.C

 

1.著作と生涯

2. 形而上学
 2.1 実体
  真に存在するもの、すなわち実体は、感覚的に捉えられる「このもの」である。→現実主義

 2.2 形相/質料 ギ)eidos/hyle ラ)forma/materia 英)form/matter
  存在するもの(事物、生命など)は、形相と質料から成る。形相とはいわば形(形式)であり、質料は内容(材料)だとすると考えやすい。

 2.21 人工品と生命
 ・人工品・・・形相と質料は偶然的。青銅で作られた球は、青銅が質料で球形が形相であるが、青銅は鉄など別の質料でもかまわない。
 ・生物・・・精神(こころ)が形相であり、身体が質料である。しかし、切断された手は、生きた手の活動を遂行できない。つまり、身体は生物の質料であるが、隅々にまで形相である精神(こころ)が覆っており、形相と質料は不可分に結びついている。

 2.3 四原因説 机
  1.質量因 木材
  2.形相因 机の形
  3.運動(起動)因 大工
  4.目的因 字を書く

 2.4 現実態/可能態
  ・現実態(エネルゲイア energeia)
  ・可能態(デュナミス dynamis)

 2.41 プラトンのイデア論批判
  ・プラトン・・・個々のもの(指示できる対象)とは別に、それのもととなるイデアがある。
  ・アリストテレス・・・真に存在する実在を「これ」と指示される対象として理解し、「これ」を知識として把握するときに、「このような」という意味での普遍が導入される。「このような」という一般性において捉えられるものは、一般的なもの、普遍的なものであって、可能的なものであるのに対し、「これ」と指されるものがエネルゲイアにあるものである。

 2.42 林檎の落下
 林檎が落下するのは重力ではなく、林檎自身の原因(力)として説明する。落下する前の林檎は可能態であり、落下した後の林檎は現実態である。落ちる前の林檎は、落ちるという可能状態にあり、それが実現した状態が現実態である。

 

3.論理学
 3.1 概念論
  最高類概念を範疇という
  10の範疇〔 実体、量、質、関係、場所、時間、位置、状態、能動、受動 〕

 3.2 命題論
 (1) 命題は、@主語と述語とからなる表現であり、A真偽の値をもつのである、と定義される
 (1) 矛盾律principium contradiction 「一つの命題とその否定とは同時に真とはならない」 あらゆる命題は、この矛盾律に従い、すべての合理的思考の原理となる

 3.3 推理論

 3.4 方法論
  正しい知識を得るための方法論
  (1) 論証apodixis
   後世の演繹法deductioに該当する。全体から部分を推理することであり、定言三段論法の第一格にしたがう  
  (2) 帰納epagoge
   後世の帰納法inductioに該当する。部分から全体を推理することであり、定言三段論法の第三格にしたがう
  *アリストテレスはこの2種の方法にうち論証を完全なものと考え、帰納は不完全な補助的なものにすぎないと考えた

 3.5 誤謬論

 3.6 真理対応説
   真理の定義
 「存在するものを存在しないといい、存在しないものを存在するというのが虚偽であるのに対して、存在するものを存在するといい、存在しないものを存在しないというのが真理である」*1

 

4. 倫理・思想

 4.1 徳の倫理学
  4.11 徳(アレテー)
 古代ギリシャ語のアレテーの基本的な意味は、一般的に「よさ」「優れていること」である。したがってこの語は、身体の諸器官や動物などについても、その「よさ」「優秀さ」を指す言葉として使用され、道徳的文脈でのみ理解されがちな日本の「徳」よりも広い意味内容をもつ。

 4.12 倫理的徳/知性的徳
  人間の徳を倫理的徳と知性的徳の二つにわける
  ・知性的徳・・・思考に関わる徳。技術、学的知識、思慮(知恵)
  ・倫理的徳・・・人柄に関わる徳。正義、勇気、節制

 4.13 中庸

 

注 *a Aristoteles, Metaphysica, 1011b.(アリストテレス全集、ベッカー版、1011頁、b欄.の略。出隆訳『形而上学』岩波文庫、下巻、148頁)

 

 

 



 

 



 

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